守る決意

「関守」を読んで
    おばあさんの孫を守ろうとする決意は強かった
    ライターである彼は桂谷峠の記事を書こうと調査に行った。途中ドライブインがあり、立ち寄るとおばあさんがいた。おばあさんは峠での事件を知っているようで、聞き込みを始めた。しかし、それが悪かった。おばあさんは初めの事件の真相を隠す為、事件に関わる者たちを葬っていたのだ。彼も後に殺されてしまうだろう。
    おばあさんは事件の真相を隠しながら、ライターである彼を騙していた。彼の質問に答えながらも、彼から記事の材料に使われながら、油断をさせた。眠らせる直前、おばあさんは冥土の土産のように彼に真相を話していた。私は思った。彼女こそ都市伝説級の化け物だと。

*満願 米沢穂信 新潮社*

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