厭だ

「女生徒」を読んで 

    内心で思っていることを表に出さないように振る舞い、人と付き合っていくことは時に辛く、疲れるものである。少女も思春期の中の一人。頭を悩ませ、思いを巡らすのである。
 「女生徒」の中の少女はどこか、憎むような感情が多く出てくる。表面は美しくいようとしているも、実はあまり良く思っていない。これは、誰にでもあることで愛想はよくしておこうというところだろう。しかし、そんな彼女の思いは繊細で共感できるからこそ物語となっている。
 
*女生徒 太宰治 角川文庫*

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