読書感想文の参考にしていいよ2
「ねむり」を読んで
眠る行動は人間にとって大事な行動の一つだ。人生の三分の一をを睡眠に費やしていると言われるほど睡眠は大事なものだ。
この物語は家庭をもつ一人の女性が眠れなくなることから始まる。女性は眠れなくなった夜を本
を読んだり、車に乗って外に出かけたりする。自分の時間が増えたことでいろいろと満喫するのだ
が、眠れない日が続き、死というキーワードが出てくる。
私はこの物語を読み終えた時、なんだか悲しい気持ちになった。眠れない女性は夜に自分の時
間ができたが、この時間は先取りしたものだ言っている。何かの加減で早く死んでしまうことになっ
ても、異存はないと。物語の最後、ドライブで真夜中外にいた女性は何者かに襲われている。その後は書かれていないが、もし死んでしまっていたと仮定すると、女性の言っていたことは本当になった。時間を先取りしているだけだと。このことから、私は時間の平等さと大切さを感じ取った。
人の生きていける時間は限られている。時間は大切にしたいと思った。
「ねむり」には眠れなくなる一日目に金縛りにあったエピソードが書かれている。私も金縛りにあったことがある。目は覚めているいるのだが、身体が全く動かないのだ。体験したことのある人ならわかると思うが、正直言って怖くなってくる。身体が動かないということは怖いことなのだ。突然いままで出来ていたことが出来なくなることがどれだけ怖いことか。話は「ねむり」に戻るが、女性の金縛り中に老人が現れ、水差しで水を足にかけてくるという場面があるのだが、これがこれから起きる不吉なことを際立たせている。これから眠れなくなる日々が始まる前に、老人が現れた理由は特に書かれていない。しかし、老人は不気味な存在として扱われている。老人の呪いか、いや違う気がする。とにかく、老人の出現が眠れなくなった理由であることは間違いない。
*ねむり 村上春樹 新潮社*
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