「図書館奇譚」を読んで 本好きなら、たまらない図書館という存在。そんな図書館を舞台にしたこの「図書館奇譚」はちょっと怖い話である。 本を借りに来た少年は図書館の地下へ通されるのだが、そこには顔に小さなシミがつき、はげていて、眼鏡をかけた老人がいた。その老人は、少年の探していた本を持ってくるのだが、この本は貸出禁止だからといい、もっと地下の閲覧室で読ませようと少年は地下へ案内された。しかし、閲覧室には羊のかっこうをした羊男がいて、今度は牢屋に連れていかれてしまう。なぜ、牢屋に入れられるのか羊男に聞くと、知識を蓄えた脳はおいしいから牢屋で本を読ませた後、老人が頭を切られて脳を吸われてしまうことを聞く。少年は絶望するのだが……。