おらおらでひとりいぐも

田舎のばあちゃんは強い。
そんなイメージが頭から離れない。
しかし、そんなばあちゃんも恋する乙女だった頃があると思うと、時の流れというものが人にもたらす力に一驚する。

方言により語られる文体は、語り手である彼女の心情がストレートに伝わってくる心揺さぶられるものである。
彼女の生きた歳月が滲み出し、するっと溶け込んでくる優しさを感じた。

コメント