素敵な朝から 2

朝日が部屋の中に差し込み、眠気まなこな私の一番始めに目に入るには彼である。

「ニャー、ニャー」

自分でも可愛いと思うピンク色のフリフリが付いた寝間着から、黒のスーツに着替える。これから仕事で外回りをするのだ。



「ニャー?」
フライパンの上に卵を開け、かき混ぜる。卵の横ではソーセージがいい匂いを出して来た。

あっ!忘れてた。
タカにもご飯をあげないと。

カラカラっ。

今朝のニュースは何かな?
ポチっ。

四角い箱に映し出された天気図は青の傘マーク。
「ニャー、ニャっ!」

分かってるよ、ありがとう。

シャカシャカ。
歯ブラシを咥えながら、最終チェック。

バックを持って準備OK!

「ニャ~」

帰ってきたら遊ぼうね。

革靴を履いているとすぐ横にタカがすり寄って来る。目を擦るとタカも真似して擦る。可愛いな~。自然と笑みがこぼれる。

ミケ、今日も可愛いよ~!

「じゃあ、行ってくるね。大人しくしているんだよ」

「ニャっ!」

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