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7月, 2017の投稿を表示しています

独特な筆跡で現代に残り、今もなお人気ある詩

「新版 にんげんだもの 逢」を読んで 相田みつをの詩を一冊にまとめた本。当たり前のこと、人間の本質を目に残る強い字で書かれる詩には説得力がある。その中でも、「ほんとうのことがいちばんいい」という詩が心に残った。この詩は至って普通のことを言っているが、全て平仮名で描かれた、大きな字はどんな嘘も包み込むようなそんな優しい詩に見えた。相田みつをの作品はどれも、目で楽しませてくれる作品ばかりで、眺めているだけでも美しいと思わせてくれる。心の癒しに詩を読んで、見てみるのも良いなと思う。    *新版にんげんだもの逢 相田みつを 角川文庫* 

大切なことを気づかせてくれる本

「お茶が運ばれてくるまでに」を読んで キノの旅を書いている、時雨沢恵一の世界観が美しい詩の一冊だった。黒星紅白のかわいくて、淡い絵のタッチで描かれた絵が作品の雰囲気を掴んでいた。中でも印象的だった詩がある。 「やりたいこと」 まず、自分の年齢を倍にしましょう。 そして、その歳になった気分になってー 「ああ……、せめてあと半分若ければ、私にだってあんなことができたのに」 そう思ったことを、今からやりましょう。  (本誌より)   

コンビ二だけで人は生きていける

「コンビニ人間」を読んで あらすじ 36歳未婚女性、古倉恵子。 大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。   日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。  ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、 そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが……。 「普通」とは何か?現代の実在を軽やかに問う衝撃作

緑の似合う本

「グリーン グリーン」を読んで 普通科とは違う農業高校の魅力が詰まった、学生たちの友情、恋愛に読み心地が良かった。都会とには出せない、田舎の雰囲気と世界が文章を読むだけで伝わってきた。農業高校の先生、グリーングリーンこと翠川真緑の都会人から見た、田舎にある農業高校の生活は新鮮だった。201号こと豚との話合いが始まる場面は、201号の大人びた感じの話方とグリーングリーンの返しが面白かった。自分では体験出来なかった学生生活が、此処では体験出来る。農業の抱える問題、将来に悩みながらも、グリーングリーンと生徒たちが仲良くなっていく姿が想像でき、微笑ましかった。農業×恋愛×将来の緑の似合う本だった。 *グリーングリーン あさのあつこ 徳間書店*

ONE PIECE 85

「ONE PIECE 85」を読んで  あらすじ マムに拘束されてしまったルフィとナミ。サンジ奪還に向け暗雲立ち込める中、政略結婚に隠された衝撃の真実が明らかに!!追い詰められたサンジに募る思いは…。〝ひとつなぎの大秘宝〟を巡る海洋冒険ロマン!!  (表紙裏)

FF7

「On the Way to a Smile FINAL FANTASY.Ⅶ」を読んで FF7から2年後を描いた小説版、ゲームの後日談とクラウドたちの生活が描かれている。FF7をプレステで遊んでいた頃を懐かしみながら読んで、FF7の世界がまた心を躍らせてくれた。映画版のFF7もあるが、小説ではゲームと映画の間の話である。これを読むことで、映画も分かりやすく観ることができた。  ゲームの終盤、クラウドは自信を持ち明るくなったように見えたが小説や映画では、また口数の少ないキャラに戻っている。しかし、そんなクラウドもかっこよく、仲間思いなのは変わらなかった。ここまで関連商品が出ているFF7は、良作と言ってよいと思う。小説はやはり、FF7をプレイしたことのある人に読んでほしい。クラウドは相変わらず、かっこいい。 *On the Way to a Smile FINAL FANTASY.Ⅶ 野島一成 SQUARE ENIX*

こんなにも内容が違ったの?

「遊戯王1」を読んで あらすじ 今世紀初頭の発見以来、誰も完成させる事ができなかった「千年パズル」。いじめられっ子の遊戯がそれを解いた時、もう一つの人格が現れ、少年はゲームの達人となった。世にはびこる悪を裁く「闇のゲーム」が今、始まる!