星をめぐるお話

「星の王子さま」を読んで

 世界的にも有名な「星の王子さま」。聞いたことはあっても読む機会がなかったが、今回初めて読んでみて皆から愛されている本の意味が何となく分かった気がする。
 
 飛行機の墜落で砂漠に着いた男。そんな誰もいないような砂漠で出会った王子さま。彼から聞かされる様々な星のお話。

 私はそんな王子さまが旅する中で、人間の心理、もっとも大切にするべきことを諭された気がした。

 人という生き物は目に見えるものばかりに気が行きがちだが、本当は目には見えないもの、例えば「心」などの方がよっぽど大事なものなのかも知れない。

 「星の王子さま」はその王子さまの目を通して、大人の考えとは違う綺麗な目で、物語に出てくる星の人々を描き出し私に問いかけてくる。

 本当にそんな考えでいいのか、そんな人生でいいのかと。

 小さな一冊に詰まっていた言葉の数々は子供の頃の心情と考えを呼び起こし、また元気づけてくれた。
 
*サン=エグジュペリ ・ 星の王子さま ・ 岩波書店*

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